2008年11月17日月曜日

野イチゴ運動と長野聖歌リレー


現在、台湾では中国要人の訪問を警備するにあたって、台湾警察が自国民に対して行った「デモ市民への暴力行為」、「自国の国旗掲揚を禁止」などの理不尽な行為に対し、学生を中心に抗議の声が上がり、「野イチゴ」運動という座り込みの抗議運動が続いています。台北の中正祈念堂の座り込み現場に行ってきましたが、この台湾での中国人を保護し、自国民を軽視する警察の姿勢を聞くにつれ、4月の長野での光景が思い出されました。

2008年4月、日本国長野での北京オリンピック聖歌リレーでは、大きな赤い旗を振りながら大声で叫ぶ大量の中国人サポーターが会場と沿道を埋め尽くしました。その日本でありながら日本でないような異様な光景は多くの日本人の心に刻み込まれていると思います。リレー終了後、警備を行っていた警察の振る舞いに関連して、「目の前でチベット支持の日本人女性に暴力を振るう中国人を警察が無視」「警察がチベット国旗を持ったオートバイの通行を阻止」「暴走族のように車に箱乗りする中国人を、道路交通法違反にもかかわらず警察は放置」「警察が会場に中国人を優先して入れ、日本人を排除」など、多くの証言や映像がブログやYoutubeで公開されると、自国の国民と法律をないがしろにする日本の警察の姿勢に対してネットを中心に多くの非難の声があがりました。また、否定的な報道を慎むように通達を受けていたとされるメディアが、このような現地の状況をまったく報道しないことに対してもたくさんの疑問の声が上がりました。

長野聖火リレーの異様な状況は、中国との関係改善が進むなか、親中である当時の福田総理に代表される日本政府の意向が反映していることは多くの人が指摘していました。台湾では総統が生粋の台湾人であり台湾独立を目指している陳水扁から、国民党と共に台湾に渡ってきた中国人として中国との統一を望んでいる馬英九へ変わったことが大きな背景にあるとされています。

野イチゴ運動関連のほかに、国民党の馬英九総統の下、台湾独立を標榜する民進党の重要人物(陳水扁を含む)が次々と逮捕されている点も親中政権下における同様の現象として見ることができます。主要メディアも、警察による国民への暴力などはあまり報道しないなど、相変わらず国民党系によるコントロールも相変わらず強く、今後はますます自由にものを言えない雰囲気が蔓延する気配が感じられます。

日本も台湾も長年アメリカの絶対的な影響下にありましたが、今後は中国の影響力も増していると思われます。幸い、日本では台湾のように極端な現象は見られませんが、親中政府の傾向を分析する上で、台湾の今後の動向は参考になると考えられます。

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