2008年11月17日月曜日

陳前総統逮捕に関する読売新聞の社説について


11月14日付けの読売新聞社説は陳水扁前総統逮捕について書かれていました。

前総統逮捕 台湾民主政治の大きな汚点(11月14日付・読売社説)

社説という新聞社としての意見や立場を表面する場ではあるものの、裁判での判決が出ていない段階で、犯罪容疑が事実であるかのように、またはそれを前提に書かれているようで気になります。「汚点」「転落」等の字句の使用、また「検察当局は慎重に捜査を進めたことをうかがわせる」「出所をごまかすためだったのか」「批判していた国民党も顔負けの不正だ」等の分析も恣意的なものを感じさせられました。

陳前総統は現段階で容疑を否定しており、政権交代に伴う前政権への司法を使った弾圧、或いは親中の現政権の下、中国の介入による台湾独立を主張する陳前総統への報復と見せしめであると見る向きも多い点も考慮しなければなりません。

特に台湾のメディアは独立派と統一派で報道のニュアンスや内容が大幅に異なります。台湾のテレビや新聞で異なる意見を耳にしている立場から言うと、今回の読売新聞の社説は一方的で断定的と感じられます。また読売新聞の分析は、一般的に親日と言われるコアな台湾人の見方とは相反する点も気になるところです。

国外のニュースを伝える日本の新聞社としては、主張を表明すると同時に、事件に対する異なる見方や分析を伝えることが大切だと感じました。

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